デイサービスや在宅介護を利用する高齢者の方は不調や病気を抱えているケースが多く、医薬品を服用していることがほとんどです。
こうした介護の現場では薬の飲み忘れや飲み合わせなどについて質問されることも多く、登録販売者の知識が活かせます。
今後高齢化が進む日本において、登録販売者の資格を持っていると介護サービスへの就職は有利になっていくでしょう。
超高齢化期を迎える今後の日本において介護サービスの需要は年々高まっており、仕事に困ることがないのは大きなメリットといえます。
介護サービスの種類も多様化しており、在宅介護やデイサービスといった従来の業態に加え介護付き賃貸など新しいサービスも生まれています。
ただ薬を販売するだけでなく、人に寄り添いながらサポートする介護の仕事はやりがいと社会貢献度の高い仕事です。
介護サービスは業態に関わらず体力仕事な部分が大きく、体力に自信がない方にとってはハードルが高いかもしれません。
生身の人間を相手にするため、行動について大きな責任がともなう点も、人によってはプレッシャーになり得ます。
基本的に高齢の方を担当することになりますので、自分が担当している方が亡くなってしまうことに悲しみを感じるケースも少なくありません。
老人ホームなど複数の人が集まる介護サービスでは人間関係のトラブルも多く、悩みを抱える方もいるようです。
実際に介護サービスの現場で登録販売者の資格を活かすには、まず介護の仕事をこなす必要があります。必要となるスキルについて見てみましょう。
介護サービスを利用する高齢者は健康上の問題を抱えていることが多く、適切なサポートの為には健康関連の知識が必要になります。
体が痛い方に対するサポートの方法や痛みの和らげ方など、快適に過ごしてもらえるよう常に勉強する姿勢が求められます。
サービスの利用者に信頼してもらうためにも、幅広い知識で適切なアドバイスが必要になるでしょう。
実際に体を支え、近い距離でサポートする介護の仕事では、コミュニケーション能力も重要なスキルです。
笑顔で明るい声で話しかけるなど、気持ちよく過ごしてもらうための心配りが必要になります。
薬のアドバイスをするときも、まずは信頼してもらわないと安心してお話を聞いてもらえません。人と話すのが好きな方や、接客業の経験がある方は、経験やスキルを活かすことができるでしょう。
身体能力が低下している高齢者の方をサポートするのは結構な体力勝負です。スポーツなどで体を鍛えている方、体力に自信がある方は仕事に活かすことができるでしょう。
小さな段差でつまずく可能性もあり、転倒すると大けがにつながってしまうこともあります。正確なサポートで高齢者の行動をサポートするのは体力だけでなく、「人の命を預かっている」という精神力も必要になります。