登録販売者の資格では第二・三類医薬品の扱いに限定されますが、ドラッグストアなどで見かける医薬品の大半を扱うことができます。
そのため、ドラッグストアなどの店舗を自分で設けて独立開業を目指すことも可能です。
また、最近は医薬品の扱いに力を入れているコンビニもあり、フランチャイズに加盟して出店する方法もあります。
ネット販売の開業は一見ハードルが低そうですが、実店舗を設けるなど多くの決まりがあり、まずは店舗を構えて軌道に乗ってからの展開と考えたほうが良いでしょう。
企業に雇用されて働くスタイルと比べて、独立開業する場合の大きなメリットとしては収入のアップが見込める点が挙げられます。
店舗運営が軌道に乗れば、従業員として働くお給料の何倍も稼ぐことは難しくありません。
店構えや扱う商品などを自分自身で決めることができ、思い描くコンセプト通りの店を作れるのも魅力的なポイントです。営業時間や接客スタイルなどもすべて決められるため、自由度の高い働き方ができる点も独立開業ならではの特徴です。
自ら店舗を出店して開業するデメリットとして最も大きいのは、準備や手続き、資金調達のハードルが高い点です。
店舗取得や仕入れなどの開業準備として開業資金は数千万円必要になることも多く、事業計画を立てて銀行に融資の相談をすることになります。
扱う医薬品の仕入れ先や価格交渉など初めての取り組みも多く、開業にこぎつけるまではかなりの負担がかかります。
高い収入が見込める独立開業ですが、その反面、失敗してしまった時のリスクも大きいのです。
万が一運営が軌道に乗らなかった場合、用意した開業資金がそのまま借金になってしまう可能性もゼロではありません。
独立開業は従業員としての働き方とは違うスキルが求められます。どのような技術や勉強が必要になるのかチェックしましょう。
初めての独立開業では、手続きや仕入れなど初めて取り組むことが盛りだくさんです。従業員として働いているときも新しいことへの取り組みや勉強はあったと思いますが、より多くの挑戦と研究心が求められます。
未知なることへの興味があり勉強が苦にならない方は、独立開業に向いているといえるでしょう。
開業する店舗の規模にもよりますが、接客や品出し、仕入れなど自分一人だけで運営するのは現実的ではありません。
基本的にはアルバイトや社員を雇用して店舗を運営することになりますので、オーナーであると同時に店長としてのマネジメント能力が求められます。
面接や採用、マニュアルの作成や教育など、スムーズな店舗運営のために欠かせない管理業務は多々あるのです。他の仕事で店長やマネージャー職を経験したことがある方は、大いに活かすことができます。
自らの店舗を開業するまでには、資金調達や仕入れなど多くの関係先との交渉が必要となります。
交渉の内容を把握し、不利な条件を回避してしっかり利益を出すための交渉能力は不可欠といえます。
営業職など交渉経験が多い方はスキルを活かすことができそうです。