登録販売者の資格を取ったら、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?資格試験のモチベーションにもつながる疑問に対し、このページでは、登録販売者になった際のメリットとデメリットについてまとめています。
まずは登録販売者として働くメリットを紹介します。
登録販売者は、医薬品販売(第2類・第3類)の専門家として販売に関われる公的資格です。セルフメディケ―ションが推進されているなか、薬剤師不足を補う大事なポジションです。公的な資格という社会的信用性も高く、この方面の就転職時にも有利になるでしょう。
登録販売者の資格があれば、薬局・ドラッグストア・医薬品を取り扱うコンビニ・スーパー・ホームセンターなどの小売店で働くことができます。ほかにも、医薬品の知識を活かせるような、製薬会社の営業・健康を保つためのテレフォンアドバイザーなどで求人を募集している場合もあります。
介護系の仕事でも、登録販売者として学んだ知識が、役立つ機会も多いようです。
登録販売者の資格は、学歴や年齢を問わずに受検できるので、すぐに登録販売者の仕事をしなくても、将来的保険として取得することも可能。現在学生や主婦の方が、スキマ時間を見つけて学習して登録販売者に合格しておけば、1~2年後の就職活動や転職に大いに役に立つでしょう。ただし、資格取得後5年以内に、24カ月以上の販売業務を行わないと正規の登録販売者になれないので注意が必要です。
募集要項を確認すればわかりますが、登録販売者を募集している多くの求人において、登録販売者の資格保有者には「資格手当」が付いています。
正社員の登録販売者の場合、店舗に置いての信用、責任も生じてくるため、本人の頑張り次第では、店舗責任者などのキャリアアップや、それに伴うさらなる収入アップにつなげることも可能です。
以前は、医薬品販売店を開業するには薬剤師や薬種商(薬種商販売業=現在は廃止)しかできませんでした。しかし、今では登録販売者でも一定条件をクリアすれば医薬品販売店の開業が可能になりました!
一定条件とは、開業許可・販売許可の取得、そして実務経験2年以上が必要です。ただし、登録販売者資格で扱えるのは、一般医薬品の第2類と第3類に限られます。
登録販売者を求人している募集要項を見ると、アルバイト・パートタイマー・正社員と、さまざまな働き方があるのがわかります。子育てやプライベートを大事にしたい方は、アルバイトやパートの求人から選択するなど自身の都合に合わせて働くことができます。
また、薬局やドラッグストア、スーパーなどは、大都市だけでなく、いろいろな地域に散らばっているため、通勤しやすい場所を選べるのもポイント。
登録販売者の試験に合格して各都道府県に登録を済ませたとしても、その時点ではまだ「研修中の登録販売者」として扱われます。
以前は実務経験がある人が登録販売者の受験資格だったのですが、それがなくなった代わりに「登録販売者」の資格合格後に実務経験が必要になりました。正規登録販売者になるには、試験合格後の勤務先で「研修中の登録販売者」として登録されたあと、下記のような条件をクリアしなくてはいけません。
薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める法令によって定められています。これらの条件をクリアすると、正規の登録販売者として認定された「実務従事証明書」が発行されます。
登録販売者の多くは小売店勤務です。立ち仕事だけでなく、段ボール箱を運ぶなどの業務も含まれるので身体が資本。立ち仕事や体を動かすのがイヤ!という方は、まず難しいでしょう。もちろん、接客業が苦手な方も向いていない職種です。