登録販売者は、第2類と第3類の医薬品を販売できる公的資格です。健康に興味があり、人と話すことが好きな方は、資格保持者として薬局やドラッグストア、スーパーなどで働ける道が大きく開けます。
こちらでは、登録販売者の業務内容や働ける場所、登録販売者の資格を取る方法、働く場合のメリットとデメリット、薬剤師との違いなど、基本的な概要をまとめました。登録販売者に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
登録販売者は、一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる仕事です。小売店で働く場合、これらの医薬品を販売するだけでなく、商品の陳列や在庫管理、そして医薬品を購入しようとするお客様へ正しく適切な情報提供、相談にのってあげるのも大事な仕事になります。
登録販売者の募集がある主な職場は、薬局・ドラッグストア・医薬品を取り扱っているコンビニ・医薬品コーナーのあるホームセンターやスーパーマーケットなどです。ほかにも、ある程度の実務経験を積めば、薬の相談に応じるテレフォンオペレーターや製薬会社の営業などの道も開けます。もっと詳しく知りたい方は、下記のページを参考にしてください。
登録販売者になるためには、公的試験である登録販売者資格に合格する必要があります。この試験は都道府県ごとに、年1回実施されます。学歴や年齢などに制限がないため、誰でも受検が可能。
試験日は全国同日ではなく、都道府県ごと(主にエリア別)に異なります。例年は、8月下旬から12月中旬までとなっています。申し込み締め切り日は、各試験日の約2カ月前が一般的。願書の提出方法や試験の費用も都道府県によって異なるため、募集要項はよく確認しましょう。もっと詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
同じ医薬品販売に関わるとはいえ、登録販売者と薬剤師には異なるポイントがあります。その一番の違いが登録販売者には調剤する資格がないこと、そして市販薬の第1類を取り扱えないことです。医師の処方箋である「医療用医薬品」については薬剤師に任せるしかありません。
また、資格を取るための課程も異なります。薬剤師は大学薬学部で薬剤師養成課程を修了後にはじめて国家試験を受検できますが、登録販売者は学歴や年齢を問わず国家試験を受けることができます。薬剤師と登録販売者の違いを詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
登録販売者の資格を取るためのモチベーションとして、メリットとデメリットは知っておいた方がいいでしょう。まず知ってほしいのが資格取得後すぐは、「研修中の登録販売者」だということ。登録販売者合格後、5年の間に2年間の実務経験(ひと月80時間以上24カ月)を経て、はじめて「正規の登録販売者」となるため、この過程がデメリットと言えるでしょう。
正規の登録販売者としてのメリットは、医薬品販売系の求人募集に大いに有利に働くこと、収入面のアップ、本人が望めば店舗管理者などのキャリアアップや開業の道も開けます。
登録販売者の資格を独学で取得するには、どのような方法が効率的なのでしょうか?まずは、受験しようとする都道府県で例年実施されている「登録販売者」の試験概要の情報を手に入れましょう。
おおよその試験日がわかれば、そこから3~4カ月前に遡り学習スケジュールをたててください。あまり早く学習を始めてもモチベーションが途切れてしまうことも。
最新の教材と過去問題集を揃え、問題を解きながら知識を頭に入れていくのが効果的です。詳しく知りたい方は、下記のページを参考にしてください。
登録販売者のニーズが急速に高まっていますが、店舗管理者として働くことができる「管理者要件」を持っているかどうかで、登録販売者の市場価値は大きく変わります。
この管理者要件をクリアするには、実務経験など一定の条件が課せられています。詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
ドラッグストア以外にも市販薬を扱う業態は増えており、登録販売者の資格はますます重宝されています。そして医薬品販売を促進する国の政策や、在宅医療や介護現場でも医薬品の専門知識が求められるようになってきました。こうしたさまざまな社会情勢から、登録販売者の将来性について考えてみましょう。
登録販売者の求人は、給与や勤務地、就労時間など以外にも福利厚生のチェックも忘れずに。法的に義務付けられている社会保険完備は当たり前です。そのほかにどのような福利厚生が用意されているのかを事前に調べておきましょう。
福利厚生は企業が金銭的負担をして、従業員が働きやすい環境を整えるものです。そのため、福利厚生の充実度は企業の安定度や、従業員へ対する思いやりなどを知る指針になります。福利厚生の種類などを知りたい方は、次のページをご覧ください。