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製薬会社の営業として働く登録販売者

登録販売者の資格保持者の求人は、ドラッグストアやスーパー、ホームセンターの薬局コーナー、コンビニがほとんどですが、ある程度経験を積めば専門知識を活かして製薬会社の営業としても道も開けます。

製薬会社 営業としての働き方

製薬会社の営業の仕事は、自社のおすすめ商品や新製品の売り込みが大きな軸になります。

例えば、ドラッグストアや医薬品コーナーのあるスーパーは、製薬会社や医薬品卸売り会社から薬を仕入れています。これらの販売店へ、自社の医薬品を取り扱ってもらえるように営業をかけるのです。

一般のお客さんに一般医薬品を売るわけではありませんが、取り扱いの市販薬の知識がなければ販売店へ営業をかけることはできません。医薬品の知識を持つ登録販売者は、こういった場所でも求められるのです。

製薬会社で働くことのメリットとデメリット

こちらでは、製薬会社 営業として働くことを選んだ時のメリットとデメリットについて紹介します。

製薬会社で働くメリット

土日や祝日は休める

小売業であるドラッグストアやスーパーなどは、土日や祝日の開店や夜8時~9時頃まで営業している場合がほとんどです。コンビニの場合、さらに長時間の営業時間になります。そのため従業員にシフト制を採用することが多く、不規則な生活と土日勤務を強いられることになりがちです。

一方、製薬会社や医薬品卸売会社の多くは、土日や祝日、年末年始などは休日です。そのため家族と一緒に休日を過ごせたり、規則正しい生活を送ることができます。

収入が高め

製薬会社の営業職は、ドラッグストアなどの小売業販売員より給料が高めです。その傾向は年を重ねるほど大きくなる傾向があります。

例えば業務に就いて1~2年目は両給料とも20万円を少し超える程度かもしれません。しかし小売業の年収がさほど上がらないのに比べ、製薬会社の営業職は(その人の実力にもよる)、3年目の年収380万、5年目500万円など、給与や賞与のアップが望めます。

製薬会社で働くデメリット

求人自体が少ない

働く以前の問題ですが、製薬会社の営業職の募集は、小売業の販売員に比べて求人募集が少ないのが現状です。

製薬会社の営業職を狙っている方は、日ごろから転職情報に気を配ることが大切。募集傾向を見ると、4月と10月入社に向けて募集をかけることが多いようです。2月~3月、8月~9月頃の求人情報を特に気をつけましょう。

ノルマがある場合も

営業職には売り上げ達成などのノルマがつきものです。会社ごとにそのハードルの差はあるかもしれませんが、製薬会社の一押し商品や、新商品などを小売店の目立つ場所に陳列させるなどを目的に、営業に圧力がかかることは間違いないでしょう。

営業職に就くつもりであれば、こういった営業力や、ノルマ達成などのストレスに耐える覚悟が必要です。

製薬会社から販売員への再転職が難しい場合も

製薬会社へ転職する際に知っておきたいのが、「製薬会社から小売業への再就職が難しくなる」ケースです。

登録販売者が薬を販売できる資格を維持するには、過去5年以内に2年以上の実務・業務経験が必要です。

この「実務・業務経験」は、薬剤師や登録販売者などが在籍する市販薬販売店での勤務のことであり、製薬会社の営業職はカウントされません。

例えば、製薬会社の営業職で3年1カ月働いたあと、何らかの事情によりドラッグストアに転職したいと願っても、そのときには正規の登録販売員の資格は失っていることになります。研修中の登録販売員へ格下げになってしまうので注意しましょう。

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